2004/11/9 近況報告 野村

はい、そういう訳で3回目ですか?
またおまえかよ!と思われるかもしれませんが、野村です。
結局、現場スタッフは作業が忙しくて、自分がまた担当させて頂きます。
いや、決して自分が暇だという訳では無いんですが、
いつまでも更新しないのも申し訳無いという事で。

さて、色々ありましたね、どこから話しますか…、
ちと多過ぎなので、駆け足で書いて行きます。

■ヴェネチア国際映画祭

前回言っていた、とんでもない事とは、『ヴェネチア国際映画祭出品』でした。
で、行って来ました、ヴェネチア。
着いてからずっと「何だ!?ここ?!何だ!?ここ!?」と
馬鹿っぽい言葉しか出ないくらい圧倒されまして、
ほとんどが船での移動なんですが、想像以上の水の都。
街並みも、住んでる人も、ショック受けるくらい素晴らしい場所でした。
もう絶対プライベートで来ようと決めました。
今回はずっと仕事で、ホテルのテラスでのインタビューが多かったんですが、
目の前がビーチなんですよ…、
自分達はスーツで海を眺めてたんですが、ビーチからは水着の若者達かこっちを眺めてて…、
もう絶対プライベートで来ようと決めました。
で、映画祭ですよね。
自分は嬉しいというより、無事映像が流れた事に安心したという気持ちでした。
何せ、機材の関係でギリギリまで映像、音声調整をしていて、
上映まで通しで映像確認が出来て無かったのです。
思えば最初のオファーを頂いて、「完成して無いから」と断り。
途中まででもいいからと言われ、「作業時間的に上映に耐えるものを出せ無い」と断り。
それでも何とか、という情熱に動かされ、スタッフは当然の事、
大勢の関係者の力で、何とか大舞台にふさわしいものを出品出来ました。
ご存知の方も多いと思いますが、各メディアでその様子は報じられている通り、
嘘偽り無く、本当に大好評のまま幕を閉じました。
最終日の夜、地元で人気だという街角のレストランで軽く打ち上げをしたのですが、
タバコを吸いに表のテーブルに一人で座っていたら、
FFシリーズ、KHと、ずっと一緒に飛び回ってる、プロデューサーの橋本が来て、
「哲とずっとやって来て、とうとうこんなとこまで来ちゃったな、次は何やる?」
感慨深げにそう言われて、初めて今回の出来事を実感しました。
いやね、でも橋本さん…、ACまだ終わって無いから。

■TGS

ヴェネチア帰国後すぐにTGSの準備で、
今回はともかく関係タイトルが多くて大変でした。
今年のTGSも3日間、現地でお客さんに紛れて生の反応を見てました。
意外と見つから無いのです。かなり上手く紛れるので。
KHのプレミアパーティーもフル参加してましたが、大丈夫でしたから。

■BC-FFVII-

配信が始まりまして、正直、本当に予想以上の反響で、大変ご迷惑をおかけしました。
自分が一日で一気に書き上げた企画書から、あれよあれよという間に
こんな立派なゲームになってしまって。
いや、配信形式のせいもあってか、こんなに開発が早いのは初めてです。
まだまだこれからですが、あんなキャラやこんなキャラが目白押しなので、是非ご期待下さい。
キャラは書き終わって無いですが…、配信までには間に合わせます…。
ここだけの話、12月配信のやつが凄いらしいです。

■DC-FFVII-

いきなり発表しちゃいましたね。
結構前から仕込んでたんですが、急ピッチで開発が進んでいます。
プロデューサー北瀬入魂の、ちょっとビックリなゲームです。
ストーリーが、オリジナルの謎を補完していて、
ヴィンセントだから描ける部分もあったりして、
新キャラにも、驚きがある作品になっています。
ACが映像作品という事もあって避けた、オリジナルとの細かい交差を、
このDCがやってくれています。

■モントリオール国際ニューシネマフェスティバル

ヴェネチアで上映後すぐ、現地で直接熱烈なオファーを受けまして、
参加させて頂く事になったのですが、今回はさすがに自分は都合が合わず行けませんでした。
ただ、その盛況っぷりを現地に行った宣伝プロデューサーから聞いて、
無理してでも行くべきだったと、後悔してたりします。
ラストのロゴが画面に出た瞬間、「イエス!!!!」という一人の男性観客の絶叫で、
館内一斉に大歓声に包まれたとか。
是非その場で、皆さんの喜んでくれている姿が見たかったですね。

■CC-FFVII-

突然の発表で驚いたと思います。自分も驚きました。そしてまだ内緒です。

■東京国際映画祭

つい最近ですね。個人的にも良く利用している劇場での上映という事と、
やはり日本のファンの方々に大きなスクリーンで観て頂きたかったので、非常に嬉しかったです。
いやぁ、スクリーン7、大きいですよね。
しかしこれまた機材のトラブルで、前日夜から当日朝まで調整作業してまして、
家に帰ったのが朝5時過ぎ。それでも、その時点では、まだ5.1chで上映出来ない
状態になってまして、結局開演直前ぎりぎりに5.1chが間に合いました。
実は会場には自分も含め、数十人のスタッフが行ってまして、
上映終了後の拍手には本当に感激でした。ありがとうございました。
わざわざ足を運んでくださった皆さんに、直接ご挨拶をしたかったのですが、
上映の都合もあり、今回はそれも出来ず申し訳無かったです。
盗撮等、マナーが守って頂けそうなら、
こちらも是非、完成時には大スクリーンでお披露目したいと思っていますので、
その時にまた、ファンの方々と一緒に観られたらいいなぁと思ってます。

■番外編:KH COM

手前味噌で恐縮ですが、本当に面白い作品に仕上がりました。
いよいよ11月11日に発売です。
宣伝でした。

はい、そういう訳で今回もダラダラと書いてしまいましたが、
忙しいので今回は見直し無しです。
本当にそろそろ他のスタッフにも書いてもらわないと、ここの趣旨が…

さて、ACの発売に関しましては、以前に「冬になるまで〜」とお知らせしたのですが、
大変申し訳無いです。ごめんなさい。
もうすっかり冬になってしまいました。
実は諸事情ありまして、更に良いものにする為に、後もう少し時間を頂こうと思います。
本当に待たせてしまって申し訳ないです。
なるべく早く発売日の告知が出来る様に、現在調整中ですので、
もうしばらくお待ち下さい。

あと、以前この場で体調不良に関して書いたところ、
内外、沢山の方々から心配して頂きまして、ありがとうございました。
実はですね、つい最近、数年ぶりに人間ドックに行って来たのですが、
以前より健康になってました。
……。
やはり我ながらタフに出来てます。
早速、仕事増えてるし。


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